将正洋画日和

素人の映画探求記

「アルカディア」"神"について考察してみた 感想 あらすじ ネタバレ

 

 

こんばんは。

休みが終わろうとしている将正です。

 

 

 

今回の映画はこちら

 

アルカディア(字幕版)

アルカディア(字幕版)

 

 

前から気になっていた映画です。

ちょっと意味不明。でもその意味不明さが不気味で、地味に面白い。そんな映画でした。

 

 

 

 

 

あらすじ

 

カルト集団と噂される村から10年前に抜け出したジャスティンとその弟アーロン。ある日送られてきたビデオテープを見て再び訪問する事になった。そしてその村"アルカディア"で次々と起こる不気味な現象に、2人は囚われていく。

 

 

感想

 

どっちかと言えば、好き。

 

意味不明、不気味。という言葉がしっくり来る。

 

意味不明なのは"アルカディア"という村。

不気味なのはその村に住む人達。

 

連呼してますね。はいすいません。

 

B級映画の"意味の分からなさ"が前面に押し出されたような、もはやそれがこの映画の武器のようなものだと思います。

 

今回その意味不明な部分を自分の考えなりに掘り下げ、考察(のようなもの)をしてみました。

 

 

 

監督・脚本を担当したのは主演の2人

 

監督 ジャスティン・ベンソン 

        アーロン・ムーアヘッド

 

脚本 ジャスティン・ベンソン

 

主演 ジャスティン・ベンソン

        アーロン・ムーアヘッド

 

となっており、監督・脚本は主演の2人が担当しています。作中での名前も本名と一致しています。低予算B級映画ならではの措置でしょうか。

「まさか本当の兄弟か?」

と思いましたが、全く違いました。

 

 

 

 

魅力は"意味の分からなさ"

 

普通は映画を評価するにあたって"意味の分からなさ"って悪い評価を受けてしまう原因になる場合が多いと思うんですよ。

「意味分かんなくって全然話に追いつけなかった」

ってなる事はよくあるもんです。

 

でもなんだかそれに納得してしまうのがこの「アルカディア」という映画。観た後の頭に残るモヤモヤは多少、いや多いにありました。将正は頭の中で考察みたいなのをしてみましたが、最初は皆目見当もつきません。

どう考えても無理でしょ?ってなってました。

 

それが狙った事なのかどうかは分かりませんが、間違いなくそれが最大の魅力であり武器になっていると思います。

 

最初に流れるテロップがあるのですが、ここで記載します。

人間の感じる最もたる恐怖は未知なるものへの恐怖である

友人は互いに感情を打ち明けるものだが、兄弟が本音を明かすのは死の間際

これがこの映画を見るにあたって最大であって最小の鍵となります。頭の淵に入れておきましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これより下ネタバレあり

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アルカディアの人々※これよりネタバレあり

 

見た目は普通ですし、喋る事も普通です。

時給自足という事もあり、健康な食事を摂っている。その為か皆実際の年齢より若く見えるようです。研究、仕事熱心で同じ事をずっと続けています。

 

↑こう聞けば「何が不気味なの?」となりますが、実際はこっちが正解↓

 

実際の年齢に対して不自然すぎる若さ

10年前からひとつも変わっていません。どうしても20代に見えるアナという女性が実は40代。

 

同じ事をずっと繰り返している

ハルという男がこの"アルカディア"の謎を数学的に解こうとしているが、延々解けない。解けっこない。なぜならある数式を解いても、また次に同じ数式を解いているから。それの繰り返し。

 

 

彼らはそれぞれの一定の時間の中でループしています。死ぬか、一定の時間が経つと、また時間が戻って同じように生活する事になります。ループの時間が1番短い人がいますが、その人は10秒程毎に死んでいます。

 

他の人たちも、どこか不気味な要素を醸し出す人たちばかりです。24時間顔が笑っている人、無言でひたすら早歩きしている人など。

 

 

家の中の壁に貼ってある写真は全て古い白黒写真です。送られてきたビデオテープも、一体いつの時代に撮ったものなのか。

 

この映画の原題は"The Endless"(終わりのないさま)

正直邦題一緒の方が分かりやすかったんじゃ...と思います。笑

 

 

 

"アルカディア"という地域

 

 

村人達のループは地域性によるものらしいのですが、この"アルカディア"自体がなのか。そもそも"あの方"とはなんなのか。

"アルカディア"を支配してる者という事は分かるのですが、それがどのような支配をして人々をループさせるまでに至っているのか。

 

海の中にいるのかと思ったら、空から写真を撮られたりします。

 

1番気になるのは村の恒例行事"苦闘"

夜に皆集まって縄を引っ張ると夜の闇が引っ張り返してきているように見える様子。縄は月から出てきているように見えます。

"アルカディア"に興味を示しているアーロンは縄を引っ張り切り無事達成(?)していますが、否定的なジャスティンがやろうとすると問答無用と言わんばかりに引っ張られてしまいます。

実際、アーロンが達成し、ジャスティンが失敗した理由は必ずあると思います。

 

村で一緒に生きていけるか生きていけないかを選別しているような行事。村からしたら、ジャスティンのような反乱分子は異物となるのかもしれません。

という事は、ジェニファーはもしかしたら苦闘を達成していないのかも。彼女は洗脳されているのかいないのか微妙なところですが、いつも1人で外れ者の様です。

 

共同生活をするという事は、この村では結構大切な事なのだろうか。

 

 

 

 

 

不可解かつ不気味で、スッキリしない1番の原因がの事だと思います。

 

本来空には1つしか無い月が2つ並んでいるのです。1つは普通の月ですが、もう一つは鏡に写ってるっていうか湖の水面に写ったような波紋のように波打つ月。そこだけ地面が90°に傾いたように見えます。

 

そして、新しい訪問者が来るとそうなるのでしょうか。まるで雷が光った時のように月が強く点滅したり、昼間の月が2つに並んでいたり。(この時は波紋のようなものは見えない)

しかも、その2つの月が3つになってしまうと、もう"アルカディア"からは出られないという。作中では三日月からだんだん満月に近づく様子が伺えます。

 

この複数の月と村人のループが関連しているかどうかの説明は

できません!

全く以って分かりません。

 

 

 

月=神?あいつ?

 

デイブは神の伝達役?

 

 

月が複数ある事は説明出来ないけど、この"アルカディア"にとって一体月とはなんなのか、という事を考えてみました。

 

上記で説明した"苦闘"ですが、ジャスティンは「デイブが梯子の上にいる」と言っています。暗闇で分かりませんが、まあ木に梯子をかけてそれに登って縄を引いているという事は分かります。

じゃあ、デイブが入居人の協調性を計っているのか?と言われると、(あくまで個人的な仮説上)そうで無いかもしれません。

 

その3つの理屈が

  • 夜に行う事

暗くてどうなっているのか見えなくする為

  • 月が見える側で行う事

直接月(神)からの指導の元、協調性を判断する為

(上の理由により可能になる)

  • デイブは村1番の変わり者

ここが曖昧なとこですが、変わり者というよりは狂者というか。自分の脳を手術しようとしたが為に障害が残り、喋れなくなったり、24時間笑っている。デイブは"アルカディア"から受けたストレスが1番大きい人間ではないかと。それによって受けた神からの裁きが"障害のみループさせない"という事だったと。

「嫌」も言えないし嫌な顔も出来ない事から、弱みを握り、従えていると考えています。

目が見えない人は、聴覚が発達している事と同じように、デイブには神の言葉が聞こえる?

(もしくは神がデイブにのみ声が聞こえるようにしたか。彼の本当の声と引き換えに)

 

又、こちらは妄想が多いですが↓

障害もループしてデイブは自分の脳の手術を何度もして来ており、彼は"アルカディア"が与える苦痛に最も振り回されている男だった。まあ、神のお気に入りの存在だったから、声が聞けたという事も考えました。

 

 

月=湖の底の怪物

 

月と湖の底の怪物を関連つけようとすると、もしや同じ者ではないかと考えます。

 

まずは、何故か空から写真が撮られる、という事です。空から写真が落ちて来て拾えば、その空を眺めていた数秒前の自分の写真になっています。

...根拠はありませんが、それは神が"目にしたもの"?

空を眺めたアーロンは、神と目が合っていた?

神が存在を示す為?

疑問がたくさん芽生えますね。

 

目にしたものを即時に現像、なんて近未来的な事をするんだ、と思います。笑

 

 

そして、湖の中の怪物ですね。

オイオイこいつ何言ってんだ

と思うかもしれません。

 

あの空に浮かぶ複数の月こそ怪物のなのである。

 

夜でも昼間の月でも湖の水面には写ります。そうやって湖の底にいる怪物が水陸上空全体を見れるようになるのです。"目"だけ孤立しています。

 

ただ、夜の時間の方が神はアクティブになるみたいですね。昼間はせいぜい写真を撮る程度。夜はデイブと話せるしジャスティン達に嫌がらせします。笑

 

まとめると、

月=神=湖の怪物

と言う事に

なるんですか?(質問)

 

 

月が3つ(3つ目)になると村から出られなくなるのは「あなたをしっかりこの目に焼き付けましたよ」という感じで個人を完璧にマークした瞬間にループが開始するとかそんな感じ?

本人確認からの、利用開始みたいな銀行みたいな←

 

最初に書いたテロップの1番目が

人間の感じる最もたる恐怖は未知なるものへの恐怖である

"アルカディア"の住人にはもちろん、この映画の視聴者である私達にも恐怖を与えていたと思います。

 

 

衝撃のラスト

 

ラストはなんともあっさり。

ちょっと物足りなさを感じました。

 

意味分からんまま始まって意味分からんまま終わっていった感じ。

 

でも最初のテロップの2つ目

友人は互いに感情を打ち明けるものだが、兄弟が本音を明かすのは死の間際

これを思い出して即座に「最初から見る」にしました。笑

 

非常にあっさりラストだけど、なるほど、となりました。本当に最大であり最小の鍵です。

多くは与えられない感じ。アリですね。

 

 

最後に

 

随分書くのに頭がまとまらなくて下書きにしていた記事ですが、まとまった後だとスラスラ書けました。笑

 

期待していたものとは逆方向から来られた感じの映画でした。これはいいB級映画。新たな発見ができました。

 

以上「アルカディア」の感想でした。